おす!ばんさんです!
今回は春休みオススメ映画!めいっぱい春を感じたいあなたに
『四月物語』
を紹介!
春といえば!
桜。出会い。別れ。新生活。
そういった4月ならではの雰囲気を感じたい方にオススメの映画です!
『四月物語』をみて
懐かしむ方もいるでしょう。
自らと照らし合わせる人もいるでしょう。
岩井俊二監督が作り上げる。日本の春を感じましょう!
知っている方も知らない方も、ぜひ最後までご覧になってください!
元脚本家のばんさんが独自の目線でこの映画のオススメポイントを紹介していきます!
では早速まいりましょう!
映画詳細
引用元:映画ナタリー
制作国
日本
監督
主要キャスト/登場キャラクター
松たか子 / 楡野卯月
田辺誠一 / 山崎先輩
留美 / 佐野さえ子
松本白鸚 / 卯月の父
上演時間
67分
あらすじ
東京の大学に通うため、北海道から上京した卯月は、小さなアパートで初めての一人暮らしを始める。個性的なアパートの隣人、大学のサークル仲間らと触れ合ううちに東京での生活にも慣れていくが、そんなある日、卯月は高校時代に憧れていた山崎と再会する。
引用元:フィルマークス
視聴できるサブスク
現在U−NEXTでご視聴できます!
オススメポイント
”岩井美学”が作り上げる「春と、卯月の新生活」
映画監督だけでなく、ミュージックビデオや映像制作なども手掛ける
マルチに活躍する人気クリエーターの岩井俊二が1998年に制作した短編映画
岩井俊二さんはハンディカメラを揺らしながら撮る手法や、ハリウッドで使われていた手法など、
日本のドラマ業界や映画界にはこれまでなかった撮影方法導を入し、
それは岩井美学とも言われており映像制作の中で高く評価されています。
そして、その ” 岩井美学 ” は
日常を切り取った自然なシチュエーションをクラシック音楽や
独特の空気感、色彩で美化していく特徴があり、
『四月物語』ではその岩井美学で、
新居地で暮らす卯月の心情と、それを彩る春の描写を繊細にそして丁寧に映してくれています。
雪が残る駅のホームから家族が見送り北海道を出る卯月のシーンから映画は始まります。
東京に着いた卯月は借りたアパートに入り、窓から見える雪のない光景を見ながら長旅の疲れを一度落ち着かせる。
卯月目線の家族に見送られるシーンから部屋に一人の卯月のシーン。
東京に来た。これから一人暮らし。その少しの不安と楽しみが
まだ何もない部屋に窓から入ってくる光と、
その前に立つ逆光で映る卯月で物語っているように感じます。
その後は引っ越しトラックがワイパーでかき分けなければならないほどの桜吹雪が印象的なシーンが
約2分間ほど流れ、春のイメージをバチっと決めてくれるわけです。
北海道では桜が満開になるシーズンは5月ぐらいからなんて話を聞いたことがあります。
鯉のぼりと桜がセットだとか
卯月も故郷に比べ格段に暖かいこの東京と、どう向き合っていくのか、東京に来た理由とは何なのか、これからのストーリーが楽しみになる冒頭からスタートしていきます。
起伏の少ないストーリー。だがそれがいい
あらすじにもある通り卯月が東京の大学進学に合わせ北海道から上京してくる話ですが
あらすじ以上のストーリー要素は特にない
大きな事件やトラブルなどもほとんどない。
ネタバレなし!なんて言ってますけど、
ストーリーの大半はあらすじで話しちゃってるわけです。
ですが、これだけシンプルなストーリー展開でもいい。いや、それがいいと思う理由。それは
その分卯月の心情が曇りなくストレートに感じれる
今後につながる伏線や、誰かと誰かがバトルになるヒヤヒヤなどを
気にしていたら見流してしまいそうな
細かい表情や言葉を他の映画より感じることができて感情移入
できる映画だと思います!
引っ越しの荷物。大学の入学式。声をかけてくる不思議なクラスメイト。
サークル。隣人との付き合い。自転車の購入。
先ほどもお話した、岩井俊二が切り取った、日常の自然なシチュエーション。
卯月のドキドキや不安。そして少しずつ生活に慣れてきた時には桜は散っているのでしょう。
シンプルなストーリー構成だからこそ、登場人物の細かな描写が楽しめる映画です!
ばんさん的オススメシーン
再三お話ししている通り、あらすじ以上の盛り上がりや、イベントがほぼないので、シーンの話をこれ以上話してしまうとネタバレ要素が強くなってしまうと思うので、
ばんさんが見た上で感じた、短編映画としてちょうど良さを今回はお話しします!
短編映画。”67分”のちょうど良さ
先ほど話した内容と類似しますが、
この映画は日常の自然なシチェーション。卯月の上京仕立ての四月物語でストーリー展開に大きな起伏がそれほどありません。本当にあらすじ通り。
つまりこれが長編映画のように2時間や3時間も続くと流石に退屈に思えてしまうかもしれません。
ですがこの映画は67分の短編映画。
春の雰囲気。桜吹雪。卯月の気持ち。
これらを丁寧に、そしてとても大事に物語を進めていく。
尚且つ、タイトル『四月物語』とあるように、
卯月の東京での大学生活のスタートもスタート。
まだまだこれから東京に、一人暮らしに、新しい人間関係に
順応していかなければならないわけです。
卯月の新しく始まった生活のほんの一部分だけを切り取った作品なわけです。
見終わった後、
あぁ卯月はこれから誰とどんな大学生活を送って、
どんな新しい出会いがあって、どんな新しいことをしてくのかなぁ
と、まるでドキュメンタリーを見た気持ちにさせてくれます。
卯月のことを応援したくなるような、ちょうどいい67分を楽しんでいただけだらなと思います!
最後に
これから何かに挑戦する人の背中を押すような
新しい恋に向けて一歩踏み出そうとしている人を元気つけるような作品
ではなく、1人の女性が新しい生活を始めた本の一部分を切り抜いた映画
卯月を演じている松たか子さんが
まぁ〜何とも愛おしい。応援したくなる。
とある雑誌では
”岩井俊二は少女である”
なんて言われるほど、女性の心情やストーリーを書くのが上手な岩井監督
春休みに『四月物語』を見て、
自分の初々しさ。思い出しては見ませんか?
あ、大きなお世話でしたか(笑)すいません(汗)
現在『四月物語』はU−NEXTでご視聴できます!
春休みに見たい映画をお探しでしたらぜひご覧になってみてください!
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最後までご覧いただき誠にありがとうございます!!
では、また違う記事で!ばんさんでした!おす!
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