おす!ばんさんです!
今回は邦画短編、ショートフィルムオススメ映画その⑤
『ピカレスカ ~novela picaresca~』
を紹介!
『悪い子になりたい!』と思い続けながら田舎で古本屋を営んでいる主人公があるきっかけでバスジャックを犯す、ほっこりコメディとなっております!
知っている方も知らない方も、ぜひ最後までご覧になってください!
元脚本家のばんさんが独自の目線でこの映画のオススメポイントを紹介していきます!
では早速まいりましょう!
映画詳細
引用元:Amazon
制作国
日本
監督
主要キャスト/登場キャラクター
広澤草 / ヨーコ
結城貴史 / シライ
YOUNGBO / キム
杉本美保 / カナエ
上演時間
25分
あらすじ
「悪い子になりたい」
そんな想いを抱えて古本屋に閉じ込められてきた店主ヨーコは、心惹かれた小説家の一言から無知で無垢な犯罪を計画する。それは悲喜交々の人生への「悪戯」のような日々となっていく。
引用元:フィルマークス
視聴できるサブスク
現在、Amazonプライムビデオでご視聴できます!
オススメポイント
25分のほっこりコメディ
映画の掴み!冒頭から最高です!
のっけからヨーコ、キム、カナエがバスジャックを試みますが、しょうもない理由でうまくいきません
『ちゃんとやりましょうよ〜、バスジャック。』
ここからヨーコの語りと共にストーリーがスタートしていきます。
どんなスタートだよ!ばんさんだけじゃなく見た人の中にはずっこける人もいるでしょう笑
Novela Picaresca
作品のタイトルにもあるこの言葉は日本語で「悪徳小説」の意味を持ちます。
広澤草さん演じるヨーコが営む古本屋には、小説家の男、結城貴史さん演じるシライがよく来る。そのシライがある時話した「ピカレスカ小説を次は描きたい」という話を聞いてから犯罪を計画するヨーコ
シライは普段『ささやかな話ばかりで売れない』と言われていたため、悪人が暴れるような話を次は書こうかとヨーコに話したのです。
普段古本屋に閉じ込められ、その古本屋に立ち寄るのは読む側の人間ばかり。そんな中、書く側の人間と出会ったのはシライが初めて。
ヨーコはそんなシライの創作のためならばどんなことでも答えたいと思っていたわけです。
『バスジャックなんかいいかもしれないですね』
シライが次に書く題材にバスジャックを選んだことにより、普段真面目に過ごしてきたヨーコはバスジャックを企むのです。
このピカレスカ=悪徳がこの作品の大きなテーマとなっているのはタイトルやあらすじを読んでいただければわかっていただけると思います。
普段真面目に、そして田舎暮らしに飽き飽きしているこの現状を少しだけでも打破したい
=悪い子になりたい!
ヨーコがバスジャックを決意し、それに協力する仲間達も悪い子に憧れを持っている真面目な善人達なのです。
悪い子になりたい!=善人なわけです。
ばんさん的オススメシーン
ゆる〜く物語が進んでいきます。それもうゆる〜く。
ストーリーは基本的にヨーコの語りがベースで進んでいきます。
それもまたゆる〜く。
ヨーコはいつも決まってパンを一斤買いし、それを切り分けることもせず、そのままむしゃむしゃ。
かじりついたり、ちぎったり。
人によってはその食べ方だけで充分悪い子なのかもしれないですね!
今回はばんさんが気に入った、ロケーションについてお話しします!
信州伊那
田舎を舞台にした作品とお話しましたが、その光景の数々が綺麗に撮られているのもこの作品の魅力の一つです!
バスから見える光景は全て畑、田んぼ。
なぜか放置されている廃バスと周りの雪。
ヨーコ達がバスを追いかけるシーンはまさに田舎のそのもので、
どのシーンも淡い色味と光の入り方が物語の暖かさを演出してくれています!
長野県にある信州伊那という場所が主な撮影地だったそうです!
都会暮らしが長い方は、もしかした少し行ってみたくなるかもしれません!
最後に
キム役を演じたYOUNGBO(ヨンボ)は韓国のアイドルグループNAUGHTYBOYSのメンバー。
そういった出演者がいることにより視聴者の客層が日本人だけでなく海外の方も増えることは予想できます。
そういったことが反映されているのか、デフォルトでついている字幕が英語になっています!
また、キムが韓国語で話すところは別に日本語の字幕が付き、YOUNGBOに付いている日本人ファンへの配慮も伺えて、ストーリーだけではなく製作的意図にも暖かさを感じる作品です!
現在、『ピカレスカ ~novela picaresca~』Amazonプライムビデオでご視聴できます!
邦画、短編映画、コメディで映画をお探してでしたら、ぜひご覧になってみてください!
最後までご覧いただき誠にありがとうございます!!
では、また違う記事で!ばんさんでした!おす!
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